本文へ移動

子育て支援事業

わんぱく教室(くるみっ子教室)について

・対象者
家庭で保育をしている親子(0歳〜就学前のお子様)

10:00~11:00
   室内遊び・戸外遊び
11:00~11:30
   絵本の読み聞かせ・手遊びやリズム体操
   親子の触れ合い遊びなど
 
是非遊びに来て下さい口を広げてにっこりした顔
たくさんのご参加お待ちしています

実施日及び時間

1)毎週火曜日
 
2)午前10時〜午前11時30分頃
 
3)担当保育士 1名

子育てコラム 出典:「子どもへのまなざし」 児童精神科医 佐々木正美

2月 ともだちと学び合う時期
 保育園、幼稚園を卒園するまでに、やっておかなければならないことというか、卒園の資格というものがあるとすれば、それは仲間といっしょに楽しく遊べること、ひとりで遊ぶより仲間と遊んだ方が何倍も楽しいという習慣、いわば、そういう能力を子どもが身に着けることだと思います。そういう感情、感性、機能、能力を身に着けること、それが卒園の基本的な資格だと思います。そして、子どもがひとりで育つのではなく、仲間と育ち合うという事を知ることが、今度は親や家族にとっての卒園の資格です。ですから、自分の子どもがちゃんと育っているという事は、自分の子どもといっしょに育ち合ってくれる子ども達がたくさん居るという事なのです。こういうことに対する認識と感謝を親が持つことが、保育園、幼稚園を終えるにあたっての必要な条件なのです。
 仲間といっしょに楽しく遊んだという体験、それが欠けていたら他に何が出来たって、小さな必要条件は満たしたかもしれませんが、十分な条件は満たしていないことだと思います。その条件を十分に満たしておかないと、その後、社会的に生きていくためには、子どもはその済ませていない事を、何歳になってもやらなくてはいけないことになるのです。
 非常に極端な言い方をしますと、親がいなくても健全に育った人は世の中に大勢います。不幸にして親に恵まれなかった子、お母さんが子どもを産んでまもなく、亡くなってしまったとか、幼い時に親と別れた子ども達はたくさん居ます。そういう子ども達がみんな、ちゃんと育たないかというと、そんなことはありません。親の重要さは、非常に大きなものがありますが、親代わりの人が居てくれれば、親でなくてもいいわけなのです。ですから、親がいなくても、健全に立派に育った人は世の中にたくさんいます。しかし、友達なしに、社会人として、健全育った人は、なかなかいないのではないでしょうか。それほど友達の存在は重要なのです。さらに思春期になれば、子どもの気持ちは親の方には向いておらず、仲間の方を向いているのです。これがむしろ、思春期の子どもの健全な生き方なのです。そういう意味で、幼稚園、小学校時代の交友関係は、質よりむしろ量が大切なのです。友達が多いほど、社会性の成熟が順調にいきます。いろんな仲間といろんな話題で、いろんな活動で、コミュニケーションできる子どもは、それだけ生き生きとして健康です。休み時間のおしゃべりはこういう仲間と、放課後のサッカーはこういう仲間というように、色んなところで生き生きとしている子どもは、多様な仲間と友達になります。
幼稚園、小学校時代には出来るだけ多くの仲間と、理想を言えば、どんな子どもとでも友達になれる、おしゃべりができる、いっしょに遊べる、活動ができるというのが幸せなのです。友人関係をいっぱいもつというのは、結果として広く、浅くなるのですが、小学校時代の子どもにはそれがいちばん健康なことなのです。


1月 小さいときほどお手本どおりに育っていく
 たとえば、親がわが子を思いやりのある親切な子に育ってほしい、心のあたたかい子に育ってほしいと願えば、こんな子になってほしいと思う様子が子どもにたくさん、そしてよく見えるように生活をしていればそれでいいのです。ところが、自分たちはそうしないで、子どもにはそうなってほしいと思うものですから、口でうるさく言わないといけないわけです。子どもというのは、親の言うことはなかなか聞きません。けれども、親のしている事は学ぶし、よく真似をすると思います。もし子どもが、私たち親のやっている事は真似しないで、親の言っているとおりにしてくれたら、みんな素晴らしい子に育つでしょう。ところが、子どもは親の言ったとおりにはしないで、親のやっているとおりにやるものですね。こういう子になってほしいと思えば、自分がそういうふるまいさえしていれば、本当はそれだけでいいのです。ところが、これがなかなかできないものですから、その分、口で言うわけですね。なのでみなさんもできるだけ口でやる教育はさけて、心とかしぐさとか物腰、行動で教育をしてくだされば、それは素晴らしいことなのです。
では、思いやりという感情はどういう感情なのでしょうか。人の気持ちに共感する感情であるとまずは思うかもしれません。聖書の中にこういう言葉があります。「喜ぶ人といっしょに喜びなさい。悲しむ人といっしょに悲しみなさい」これは簡単なようでなかなか難しいことなのです。人の不幸を一緒に悲しんであげる、ということは少しは出来やすいのです。人の悲しみを我が事の悲しみに感じる、これは良い意味での同情ですが、簡単な事と思います。ところが、人の喜びを自分の喜びのように出来るか、実はこちらの方が難しいです。嫉妬の感情とか羨望とか、私たちには色んな感情がありまして、難しい事があります。本当の共感というのは、自分が思ったり感じたりしている事と、違うことを相手が感じているとき、その相手の意思や感情を共有体験することです。それは愛情や感情の元となる感性だと思います。人を愛するということでは、親の子どもに対する愛情が人間社会で一番高度な愛情だといわれています。子どもの喜びを自分の喜びに出来る、子どもの悲しみを自分の悲しみに出来る、これは親だから豊かに出来るのでしょう。現実には、私たちは喜んでいる人のようには喜べないし、悲しんでいる人のようには悲しめないというところがあると思います。けれども、それに近づく感情が思いやりなのです。親友とか、本当の友達の場合にはそれが出来る、出来るのが本当の友達だともいえます。だから友達にもいろんな段階がある事が分かります。人の喜びを本当に、その人が喜んでいるように喜んであげる、人の悲しみをその人が悲しんでいるように、いっしょに悲しんであげられる、こういうことが、思いやりであり、共感なのです。おそらく、この共感という感情や感性は、親が親代わりの人から一方的に与えられることによって芽生えて、本当の友達との関係で磨き、育ち合うようにして育てられていうものでしょう。
社会福祉法人くるみ福祉会
くるみ保育園
〒771-0131
徳島県徳島市川内町大松68-1
TEL.088-665-3561
FAX.088-665-5007
0
4
4
5
6
9
TOPへ戻る