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子育て支援事業

わんぱく教室(くるみっ子教室)について

・対象者
家庭で保育をしている親子(0歳〜就学前のお子様)

10:00~11:00
   室内遊び・戸外遊び
11:00~11:30
   絵本の読み聞かせ・手遊びやリズム体操
   親子の触れ合い遊びなど
 
是非遊びに来て下さい口を広げてにっこりした顔
たくさんのご参加お待ちしています

実施日及び時間

1)毎週火曜日
 
2)午前10時〜午前11時30分頃
 
3)担当保育士 1名

子育てコラム 出典:「子どもへのまなざし」 児童精神科医 佐々木正美

3月 子どもとの今の時間をたいせつに
 親が育児する喜びというのは、二つの観点があると思うのです。ひとつは子どもに期待できる喜び、もうひとつは、子どもを幸せにすることができる喜びです。このときに、できることなら、子どもを幸せにできる喜びの方を、ずっと大きくもって、子どもに期待する喜びは、小さくしていただきたいと思います。親が子どもに期待する喜びを大きくもってしまった場合に、子どもから見ると条件付きの愛情になるわけです。そして、その期待が過剰になってしまうと、子どもは愛されているという実感をなくしてしまいます。将来、幸せになるということも大事ですけれど、それよりはるかに、何倍も、いま、この瞬間を、この子が幸せに過ごすことができるようにという育児の方がいいのです。この子の将来をうんと幸せにしてあげるため、いま、がんばらせておこうというのは、子どもが幼いうちは往々にしてよくないのです。いま、この瞬間を、幸せにしてあげよう、その積み重ねが、この子の幸せになるのだという育て方がいいのです。そして理屈ぬきで、育児を自然に楽しんでできれば、これはもう理想的なお母さんだと思います。問題は、子どもと接している時間を、どう過ごすかという事です。朝、保育園に預けて、夕方引き取りに行ってという具合に、子どもと過ごす時間がたとえ短時間でも、あるいは休日くらいしかないとしても、その時間に子どもとどう接するかが大切なのです。そのときに、子どもが僕のお母さん、お父さんはこういう人なのだと、いいイメージをもてれば、それで子どもはうまく育つと思います。それは専業主婦であろうと、職業をもって育児をしているお母さんであろうと、まったく同じことです。育児をするということは、子どもとの関係をどうするかということなのですから、子どもの側から見ますと、お母さんが四六時中、自分の傍にいてくれる、これはいいことに違いありません。しかし、四六時中なんかいなくとも、私のお母さんはこういう人なのだという、いいイメージをもてれば、子どもはちゃんと育っていくのです。本当は、子どもと過ごす時間が少なければ少ないほど、子どもといい関係をもとうとする気持ちが必要なのですね。幼い子どもにとって、お父さんやお母さんは、生きていく拠り所として、かけがえのない基本的な存在です。子どもが健全に育っていくために、お父さんやお母さんに対して、どれだけプラスのイメージをもつことができるかが、とても大きな意味をもちます。たとえば、お菓子コーナーの前でだだをこねている子どもというのは、たいていは、家でだだをこねられない子どもです。家で子どもが望むことをせいいっぱいやっていると、外へ出た時には親が望むことをよく聞いてくれる子どもになります。それはまちがいありません。ところが、家で子どもの望むことを聞いてあげないと、子どもは外で親に自分の言う事を聞いてもらおうとする、そういう行動をします。こういう場合に、下手な対応というのは、あれこれ散々叱った後で、頭の一つも二つも叩いたりして、結局は根負けして子どもの言う通りにしてしまうという事です。これでは事態はちっとも良くなりません。最善は叱らない、譲らないですが、できるだけ叱らないけれでも、譲らない、だめなことはだめと根気強く止めるべきものは止めてあげる必要があります。ですから、お父さんやお母さんは家に帰った時には、その子が望むことをどれくらいしてあげられるかが、大切なのですね。お風呂で遊びたいと言ったら、その子と一緒に、ゆっくり入ってあげられるかどうか。お母さんやお父さんの膝に乗って一緒にテレビを見たいと言ったら、ゆっくりそうしてあげられるかどうか。そういうことをみんな切り捨てていると、別のところで子どもは欲求不満をぶつけてくるということになります。ちゃんと自分に注意が向けられて、親からたくさんのいいイメージをもらっている子は、そんなことしないで済むわけです。


社会福祉法人くるみ福祉会
くるみ保育園
〒771-0131
徳島県徳島市川内町大松68-1
TEL.088-665-3561
FAX.088-665-5007
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