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子育て支援事業

わんぱく教室(くるみっ子教室)について

・対象者
家庭で保育をしている親子(0歳〜就学前のお子様)

10:00~11:00
   室内遊び・戸外遊び
11:00~11:30
   絵本の読み聞かせ・手遊びやリズム体操
   親子の触れ合い遊びなど
 
是非遊びに来て下さい口を広げてにっこりした顔
たくさんのご参加お待ちしています

実施日及び時間

1)毎週火曜日
 
2)午前10時〜午前11時30分頃
 
3)担当保育士 1名

子育て情報

5月 育児不安とは何か
 お母さんたちは、具体的にどういうことに育児不安をいだいているのか、おおよそつぎのような三点にまとめられると思います。一つめは、よく雑誌などに子どもの体や行動の発達表などが載っていますが、そういうものと比較して、自分の子どもが思うように発達していない、そこに書かれているマニュアル通りに育児をやろうとしても、うまくいかないということがあります。二つめに、夫や家族との会話が少なく、孤立感を強くもっているということ。三つめは、働いていた女性が子どもを産んで仕事を辞め、いままでの会社の同僚とも話す機会も少なくなり、また、たまに会っても、話が合わなくなり疎外感を感じてしまうということ。それらの三つの要素が混じり合って、育児がうまくいかないことを『育児不安』とよんでいるように思います。では、何故現代のお母さんは、育児が苦手になったかというと、それは人間関係が苦手になったから、ひとことでいえば、そういうことなのです。親子関係だけを一生懸命やっても、親子の関係はうまくいかないし、育児不安もなくならないのです。夫婦関係、家族関係、近所の人、保育園の人との関係など、いろんな人間関係の一部が親子関係なのです。ですから、多様な人間関係ができる人の方が、それだけ子どもとの関係も柔軟にできるでしょうし、育児不安にもなりにくいものです。相互協力といって、夫婦関係、家族関係、職場の人たちとの関係、近所の人との関係、保育園の人との関係、そういう関係の中で、いつも自分は守られているし、自分も相手を守っているのだ、という気持ちで日々を生きている人は、自分の存在への不安も小さいと思います。育児不安というのは、お母さんの自分の存在自体にたいする不安だと、私は思います。人間のあらゆる努力の営みは、つまるところ「疎外感や孤立を回避しようとするものである」といった高名な心理学者がいますが、人間関係の中でやすらいで生きたいという感情は人間の本能なのです。ですから、自分の存在自体にたいする不安を解消するためには、人間がみんな、自分の周囲の人と、おたがいに守り守られて生きているという気持ちになれば、存在への不安は小さくなると思うのです。そうすると育児不安も、当然小さくなると思うのです。その結果、ずいぶん楽な気持ちで育児ができると思います。親子がたがいに、相手によって生かされているという、喜びや感謝に満ちた気持ちがあれば、自然な育児というものは、かならずできるものだと思います。孤独ということは、人間にとってはそれ自体、存在の根源をゆるがされることですから、健康ではいられないのです。私たちにとって、知人、友人、家族、近所の人、お世話になっている人、そういう人がなぜ必要かというと、そんなわけがあるからなのです。私たちは職場の同僚に大事にされることが、そして、自分も相手を大事にしながら、生きていくことが大切なのです。家族を大切にすること、職場以外でも、友人、知人を大切にし、そして自分も大切にされることが大事なのです。そういう相互関係を思って生きることが必要なのです。人間の生の営みは、どんなに個人的な働きをしているように見えても、すべて相互関係なのですから。

6月 人といっしょにくつろぐ努力を
 現代人のひとつの大きな不幸は、人との関係から解放されなくては、やすらぐことができないというようなところがあることです。自由を求めすぎて、かえって生きにくくしてしまっている。人間が人間関係を避けてくつろいでいるとか、やすらいでいる状態では、親子関係は人間関係ですから、うまくはいかないですよね。人間関係の中に、やすらぎを求めるということも、できなければいけないのですね。もちろん、人間には孤独の喜びとか、ひとりでいることのっくつろぎはあります。けれども、人との関係のなかでも、くつろげなければいけないのだと思います。そういう、いっしょにくつろげる人をどうやって得るかが大事なことですね。子どもというのは本来、ひとりでいるなんてことは退屈で仕方なかったはずなんです。そういう時代には不登校の子どもや、家庭内暴力の子どもはいなかった。コンピュータゲームの普及は、ひとりでいることにしか、くつろぎを感じられない子どもに時間をつぶさせてやるための最適なおもちゃだということを考えますと、よく理解できます。私たちは今日、どうしたら人といっしょにくつろげるかということを、多少、努力をしてでも、こころみるべきなのだろうと思います。子どもを連れて家族だけで旅行をするとか、確かに気兼ねがないです。けれども、たとえば、子どもから見ればいとこになるわけですが、そういう親戚の家族と一緒にでかけてみるとか、お友達の家族同士で誘い合って、ちょっと行こうじゃないかと言えるような、そんな、人にたいする親しみを、私たちは取り戻さなければなりません。こういうことをしないと、事態はもっともっと悪くなると思います。親とだけで行ったのでは、本当の社会性は育ちにくい。仲良しの何家族かで行った方が、それだけ社会の中にいるという事なので、子どものためには良いのです。そうしてみると、子どもは子どもたち同士でも、行動できるようになるのです。子ども同士で話し合いながら、今度あそこへ行こう、次はあっちへ行こうとか、親をおいてきぼりにするくらい、自分たちで話し合って、自分たちの判断で約束なんかを取り付けてくるわけです。それがいいのです。しかし、そういう気兼ねとか、わずらわしくて、とてもできないという親がいますが、そういう状態では、本当は育児なんかできないのです。しかし、私たちは子どもがうまく育たないと、それを学校のせいや社会のせいにしたくなります。せめて親しい何家族かといっしょに遊園地や動物園に子どもを連れて遊びに行くことぐらいは、自然な気持ちでできないと、子どもを社会人に育てるための育児なんか、できないですよね。ですから、人のせいにしてないで、それぐらいのことはできるように、人と楽しくまじわるようなことを、やっておかないといけない。それぐらいの心がけは、しなくてはいけないと思います。そういう経験がたくさんあって、子どもは人を信じるとか、人とまじわることができるようになるわけです。ようするに、いまは、人ととのまじわりの絶対量が足りないのだと思います。これを苦痛ではなく、わずらわしくなく、楽しめるようになる、それぐらいの人とのまじわりの努力は、日々しようではありませんか。

7月 「育ち合う子どもたち」
 子どもというのは、自分の子どもだけが育つという事はありえなくて、育つというより育ち合う存在ですから、親は、自分の子どもと一緒に育ち合ってくれる他の子どもたちが視野に入っていなくてはいけないのです。ある保育園で聞いたお話をひとつご紹介します。とある年長組の四人の仲間がいたのですが、みんな虫が好きで、遊びはいつも図鑑を見るか、園庭での虫探し。こんな子ども達ですから、園のお楽しみ会のお遊戯なんて、全く興味がありません。練習中、ちょっと目を離すと、すぐに園庭に出て行って走り回ってしまうそうで、もうお遊戯の練習もあったものではありません。さてどうしたものか。考え出されたアイディアが、劇の登場人物を、四人の好きな虫たちにするといったものでした。すると四人とも無事に練習に参加して、劇を成功させたというのです。虫博士四人の影響で、クラスのみんなも、虫に無関心ではいられなくなって、散歩中にちょっとめずらしい虫を見つけると、みんなで大喜びするようになったとか。このような保育園でのお話を聞く度に、私は、子どもは子ども同士で、ちゃんと遊び合い、育ち合っていくのだと思うのです。ところが、親が「子ども同士で育ち合う」ということを知りませんと、自分の子どもだけを一生懸命に教育しようとします。大切な勉強を塾の先生から、野球やサッカーをスポーツクラブのコーチから。大人からいろんなことを教えてもらっていれば、大丈夫と思ってしまいます。そして、家庭で親がきちんとしつけをしていれば、申し分ない子どもに育つと、思い違いをしている親がいないでしょうか。確かに知識は増えるでしょう。スポーツやピアノの技術は伸びるかもしれません。しかし、子どもの人格の中心部分は、そんな事だけでは育たないのです。知識や技術は、それだけでは人格の形成に無関係だということを、ひょっとすると最近の人は知らないのかもしれません。算数ができたってサッカーが上手だって、それで人格ができたということではないのですね。子ども自身が、自分の年齢相応の社会性を身に着けていかなければ、その子ども達は、子ども達の社会になじめないのです。こんにち、児童精神衛生のクリニックは、社会性の不足した子ども達で大変な混雑です。子ども達は不登校、かん黙、家庭内暴力、拒食、非行などの非社会的、あるいは反社会的な行動がでていて、親に連れられてやってくるのです。彼らの多くに共通している事は、なにごとも大人からしか、学んでいないという事です。子どもは、子どもから学ばなければ、子どもの社会に適応するための、社会的人格を身に着ける事ができないという事です。このような能力は、小学生になって急に身につくものではありません。幼児期からの友達との遊びを通して、発達的に獲得されていくもので、大人にはけっして教えてあげる事のできないものだと思います。子どもは、本当に色んな人との関係の中で育ち、互いに育ち合うのです。ですから、子どもを育てるという事は、まず親自身が、どういう人たちと、どのようにコミュニケーションをしながら、地域社会で日々生きているかということを、子どもにお手本を示す事が必要でしょう。それぞれの地域社会に何軒かは、家族ぐるみで付き合えるような家族を見つけるということ、それが育児をするための基本的要件だというぐらいの気持ちは、もった方が良いのではないでしょうか。
出典:「子どもへのまなざし」
    児童精神科医 佐々木正美


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